夏のじめじめとした空気は、気分まで滅入らせます。
窓を閉め切り、24時間換気システムを動かしているのに、なぜか室内がジメジメすると感じたことはありませんか。
実はその換気システムが、夏の湿度を上げる一因になっているかもしれません。
ですが、心配はいりません。
いくつかのポイントを押さえるだけで、換気と快適な湿度を両立させることが可能です。
今回は、夏の24時間換気と湿度調整のうまい付き合い方を紹介します。
目次
24時間換気と夏の湿度の関係性
24時間換気システムは、室内の汚れた空気を排出し、新鮮な外気を取り込むことで、私たちの健康を守る重要な役割を担っています。
シックハウス症候群の原因となる化学物質などを屋外へ排出するために、2003年以降、すべての建物に設置が義務付けられました。
しかし、この仕組みが夏には裏目に出ることがあります。
日本の夏はご存知の通り、高温多湿。
そのため、換気によって新鮮な空気と同時に、たっぷりと湿気を含んだ外気も室内に取り込んでしまうのです。
外気の湿気が室内に入る仕組み
24時間換気は、室内の空気をファンで強制的に排気し、その負圧によって給気口から自然に外気が入ってくる仕組みが一般的です。
つまり、常に室内と屋外の空気の交換が行われている状態です。
夏の屋外の湿度が高い日には、この給気口が湿気の入り口となり、室内の湿度を押し上げる直接的な原因となります。
エアコンで室内を冷やしていても、換気が続く限り湿気は供給され続けるため、ジメジメとした不快感がなくならないのです。
換気の種類で異なる湿度の上がり方
住宅に設置される24時間換気システムには、主に「第一種換気」と「第三種換気」があります。
第三種換気は、排気のみを機械で行い、給気は給気口から自然に行うタイプで、多くの住宅で採用されています。
この方式は、外の空気がそのまま入ってくるため、夏の湿度の影響を最も受けやすいと言えるでしょう。
一方、第一種換気は給気も排気も機械で行うタイプです。
熱交換機能が付いている製品もありますが、湿度までは交換しないものが多く、結局のところ湿った空気が入ってくることに変わりはありません。
エアコン除湿と併用した湿度調整のコツ
夏の湿度対策として最も手軽で効果的なのが、エアコンの除湿(ドライ)機能との併用です。
ポイントは、24時間換気は止めずに、エアコンの除湿運転を同時に行うことです。
これにより、換気によって入ってくる湿気を、エアコンが常時取り除いてくれるという好循環が生まれます。
室温をあまり下げたくない場合は、室温を下げずに湿度だけを取り除く「再熱除湿」機能が搭載されたエアコンが特に有効です。
除湿機を効果的に使った湿度調整
エアコンの除湿機能だけでは物足りない場合や、洗面所やクローゼットなど特定の場所の湿気が気になる場合には、除湿機の活用がおすすめです。
除湿機を置くだけでなく、サーキュレーターを併用して室内の空気をかき混ぜると、よどんだ場所に溜まった湿気も効率よく除去できます。
24時間換気で全体の空気を動かしつつ、除湿機でピンポイントに湿度を取り除くという組み合わせも非常に効果的です。
24時間換気と窓開け換気による湿度調整の違い
24時間換気が「計画的」かつ「継続的」に空気を入れ替えるのに対し、窓開け換気は「短時間」で「一気」に空気を入れ替える方法です。
夏の湿度が高い日に窓を大きく開け放つと、大量の湿った空気が一気に流れ込み、かえって室内の湿度を急上昇させてしまいます。
もし窓開け換気を行う場合は、比較的湿度が低い早朝や夜間に、短時間で済ませるのが賢明です。
基本的には24時間換気に任せ、エアコンや除湿機で湿度をコントロールするのが夏の最適な過ごし方と言えるでしょう。
夏でも24時間換気を止めてはいけない理由
湿気が入ってくるからといって、24時間換気システムを止めてしまうのは絶対に避けてください。
換気を止めると、建材や家具から放出される化学物質や、人が呼吸で出す二酸化炭素が室内に充満し、健康を害する恐れがあります。
また、空気のよどみは湿気を一箇所に留まらせ、カビやダニが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
快適な湿度のためにも、そして健康のためにも、24時間換気は常に稼働させておくのが大原則です。
湿度調整における換気風量の考え方
多くの24時間換気システムには、「強」と「弱」などの風量設定があります。
普段は「弱」で運転し、室内の空気の流れを緩やかに保つのが基本です。
調理時や人の出入りが多い時など、空気が汚れやすい状況では一時的に「強」に切り替えると効果的です。
ただし、湿度が高い日にむやみに「強」で運転し続けると、それだけ多くの湿気を取り込むことにも繋がります。
湿度調整の観点からは、基本の「弱」運転を続け、エアコンや除湿機を併用するのが最もバランスの取れた方法です。
フィルター清掃が湿度調整に与える影響
見落としがちですが、非常に重要なのが給気口や換気扇のフィルター清掃です。
フィルターにホコリや汚れが詰まると、空気の通り道が塞がれ、計画通りの換気ができなくなります。
換気効率が低下すると、室内の空気はよどみ、湿気が排出されにくくなるため、結果的に湿度の上昇を招きます。
製品の取扱説明書に従い、定期的にフィルターを清掃することが、換気システムの性能を維持し、快適な湿度環境を保つための鍵となります。
夏の24時間換気は、屋外の多湿な空気を取り込むため、室内の湿度を上げる原因となることがあります。
しかし、シックハウス対策やカビ防止のため、換気システムを止めるべきではありません。
大切なのは、24時間換気は常に動かしながら、他の機器と上手に連携させることです。
最も効果的なのは、エアコンの除湿機能や除湿機を併用し、室内に入ってきた湿気を常に取り除く方法です。
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