住宅ローンの選択は、マイホームという大きな夢を実現するための、非常に重要なステップです。
そのプロセスの中心にあるのが、金利タイプを「固定金利」と「変動金利」のどちらにするかという、多くの人が頭を悩ませる問題でしょう。
それぞれに異なる魅力と注意点があり、単純にどちらが優れていると言い切ることはできません。
大切なのは、両者のメリット・デメリットを深く、そして正しく理解し、自身の価値観や将来のライフプランに最も適したものを見つけ出すことです。
今回は、住宅ローンの固定金利と変動金利、それぞれのメリットについて、一歩踏み込んで具体的にご紹介します。
目次
返済計画が立てやすいというメリット
固定金利の最大のメリットは、その圧倒的な計画性の高さにあります。
借入時に金利と毎月の返済額、そして完済までの総返済額がすべて確定します。
この数字は、将来何があっても変動しません。
例えば、「10年後に子どもの大学進学費用として500万円を準備する」といった具体的なライフプランを立てる際、毎月の収入から固定の住宅ローン返済額を差し引いた残額で、極めて正確な貯蓄計画を組むことができます。
将来の家計が見通せるため、安心して人生設計を進められるのです。
金利上昇リスクを避けられるメリット
市場の金利は、国内外の経済情勢によって常に変動しています。
将来、景気が上向いて市場金利が大きく上昇する局面が訪れたとしても、固定金利を選んでいれば、ローンの返済額は一切影響を受けません。
契約時の金利が完済まで適用され続けるため、金利の変動に一喜一憂する必要がないのです。
一方で、これは市場金利が大幅に低下してもその恩恵は受けられない、というデメリットと表裏一体ではありますが、不確定な未来に対する「保険」としての役割を重視する方には、この上ないメリットとなります。
長期的な安心感という精神的なメリット
返済額がずっと変わらないという事実は、30年、35年と続く長い返済期間において、何物にも代えがたい精神的な安定をもたらします。
ニュースで「政策金利の引き上げ」といった言葉が報じられても、「自分の家のローンには関係ない」と落ち着いていられるのです。
日々の生活の中で、将来の金利変動に対する漠然とした不安を抱え続ける必要がない。
このストレスフリーな状態が、固定金利を選ぶ多くの人にとっての、数字には表れない大きな価値と言えるでしょう。
当初の金利が低いというメリット
変動金利の最大の魅力は、借入当初の金利が固定金利に比べて低く設定されている点にあります。
これは、将来の金利変動リスクを金融機関ではなく借りる側が負うためです。
金利が低い分、スタート時の毎月の返済額を大きく抑えることができます。
これにより、家計にゆとりが生まれて他のことにお金を使えたり、同じ返済額でもより多くの融資を受けられたりする可能性があります。
特に、入居当初は何かと物入りな時期ですから、スタート時の負担を軽くできるのは大きなメリットです。
金利低下時に返済額が減るメリット
変動金利は、その名の通り、市場金利の動きに合わせて定期的に金利が見直されます。
多くの金融機関では半年に一度、金利の見直しが行われます。
もし市場金利が低下すれば、それに連動してローンの金利も下がり、総返済額を減らせる可能性があります。
低金利の状況が長く続けば、固定金利を選んだ場合よりも結果的に支払う利息が少なく済むという、大きな恩恵を受けられるのが変動金利の強みです。
ただし、当然ながら金利が上昇するリスクも常に伴います。
繰り上げ返済をしやすいというメリット
変動金利には、返済額の急激な変動を緩和するための仕組みが備わっていることが一般的です。
・5年ルール: 金利が上昇しても、毎月の返済額は5年間据え置かれる。
・125%ルール: 5年後の返済額見直し時でも、新しい返済額は以前の1.25倍が上限となる。
これらのルールは返済の安定化に寄与しますが、返済額に占める利息の割合が増え、元本が減りにくくなる可能性もはらんでいます。
だからこそ、当初の返済額が低いメリットを活かして余剰資金を貯め、積極的に繰り上げ返済を行うことが重要になります。
繰り上げ返済は、金利上昇への備え(リスクヘッジ)としても、総返済額を減らす攻めの手段としても有効になります。
安定志向なら固定金利のメリットを重視
「将来の教育費や老後資金の計画をきっちり立てたい」「収入が今後大きく増える見込みはないので、支出は固定したい」といった安定志向の強い方は、固定金利のメリットを最大限に活かすべきでしょう。
特に、家計に占める住宅ローンの返済比率が高い場合、返済額の上昇は生活に直接的な打撃を与えかねません。
多少金利が高くても、返済額が変わらないという安心感を選ぶのが賢明な判断です。
返済余力があるなら変動金利のメリットを享受
反対に、「共働きで収入源が複数あり、世帯収入に余裕がある」「将来、金利が上昇しても対応できる十分な貯蓄がある」といった、リスク対応能力の高い方は、変動金利のメリットを享受できる可能性があります。
金利の動向を常に意識し、必要であればいつでも繰り上げ返済できる準備があるならば、変動金利の低さを活かして総返済額を抑えるという、より積極的な戦略を取ることができるでしょう。
固定と変動のミックスという選択肢のメリット
どちらか一方に絞りきれない場合は、両者のメリットを組み合わせる方法もあります。
一つは、借入額を2つに分け、一方は固定金利、もう一方は変動金利で契約する「ミックスローン」です。
もう一つは、最初の10年間など一定期間は金利が固定され、期間終了後に変動金利に切り替わる(あるいは再度固定金利を選べる)「固定金利期間選択型」です。
これにより、「子育てで支出が多い最初の10年間は固定で安心し、その後は変動で積極的に返済する」といった、ライフステージに合わせた柔軟な返済計画を立てることが可能になります。
住宅ローンの金利タイプ選びに、万人共通の「正解」は存在しません。
固定金利がもたらす最大のメリットは、将来にわたる「計画性」と「精神的な安心感」です。
一方、変動金利のメリットは、当初の「金利の低さ」と、それによって生まれる「家計のゆとり」にあります。
最も重要なのは、専門家の意見や情報を参考にしつつも、最後は自身の家計状況、将来のライフプラン、そしてリスクに対する考え方を深く自己分析することです。
それぞれのメリットと、その裏側にあるデメリットを天秤にかけ、自身が心から納得できる選択をしてください。
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