
所有している空き家をどうすれば良いか、頭を悩ませている方は少なくないでしょう。
そのままにしておくのは不安だけれど、売るべきか、貸すべきか、あるいは全く別の方法があるのか、選択肢が多くて決められないものです。
空き家の活用方法は一つではなく、その物件の状態や立地、そして所有者の目的によって最適な答えは変わってきます。
しかし、判断するための基準を知れば、ご自身の空き家にとって最善の道筋が見えてくるはずです。
この記事では、空き家の具体的な活用方法と、最適な選択をするための判断基準をご紹介します。
目次
増え続ける空き家問題の現状
日本全国で、空き家は年々増加の一途をたどっています。
少子高齢化や都市部への人口集中などを背景に、誰も住まなくなった家が社会的な問題となっているのです。
この問題は、もはや他人事ではありません。
所有者にとっては、個人の資産をどう守り、活かしていくかという身近な課題に直結しています。
空き家を放置するリスクとは
空き家を何もせず放置しておくことには、多くのリスクが伴います。
建物は急速に老朽化し、倒壊の危険性が高まるだけでなく、景観の悪化や不法投棄、放火といった犯罪の温床になる可能性もあります。
『特定空家等』や(2023年改正で新設された)『管理不全空家等』については、市区町村長から“勧告”を受けた場合に、その敷地の『住宅用地特例』が外れ、土地の固定資産税(課税標準の1/6〔小規模住宅用地〕等)が満額になるため、土地分の税額が最大で約6倍に増えることがあります。
都市計画税の軽減も外れる場合があります。
なお、増税の反映は原則として翌年度課税分からです。
このように、資産であるはずの家が、大きな負債になりかねないのです。
活用することで得られるメリット
一方で、空き家をうまく活用すれば、多くのメリットが生まれます。
賃貸に出せば安定した家賃収入が、売却すればまとまった現金が手に入ります。
リノベーションしてカフェや民泊として活用すれば、新たなビジネスチャンスにも繋がるでしょう。
適切に管理・活用することは、リスクを回避するだけでなく、資産を増やし、地域に貢献する可能性も秘めているのです。

そのまま貸し出す「賃貸」という活用方法
空き家の状態が比較的良い場合、最も一般的な活用方法が賃貸です。
大きな初期投資をせずに、継続的な家賃収入を得られるのが最大の魅力と言えるでしょう。
ただし、入居者を見つけるための仲介手数料や、修繕費、管理委託費などの経費がかかる点は考慮が必要です。
長期的に安定した収入源を確保したい方に向いています。
手放して現金化する「売却」という活用方法
管理の手間や将来的なリスクから解放されたい場合、売却は有効な選択肢です。
一度にまとまった現金が手に入るため、他の投資の資金にしたり、相続で分けたりする際にもスムーズです。
ただし、建物の状態や立地によっては希望の価格で売れない可能性もあります。
すぐに現金化したい、維持管理の負担をなくしたいという方に適した方法です。
更地にして活用する「解体」という選択肢
建物が著しく老朽化していて、リフォームや修繕に多額の費用がかかる場合は、解体して更地にするという選択肢もあります。
更地にすれば、駐車場や資材置き場として貸し出したり、新たにアパートを建てたりと、活用の幅が広がります。
しかし、解体費用が100万円超かかることが多い上に、建物を滅失すると建物分の固定資産税は0になる一方、土地は『住宅用地特例』の対象外となるため、土地分の固定資産税(および都市計画税の軽減)が外れて結果的に総額が増えるケースも少なくないため注意が必要です。
(小規模住宅用地なら土地分が最大約6倍)。
事業に使う多様な活用方法
近年では、空き家をユニークな事業に活用するケースも増えています。
・民泊: 観光地や駅の近くであれば、旅行者向けの宿泊施設として活用できる可能性があります。
・シェアハウス: 若者や単身者向けの共同住宅として、複数の人から家賃収入を得られます。
・店舗やカフェ: 人通りが多い場所なら、リノベーションして商業施設として活用する道もあります。
・トランクルーム: 郊外の物件でも、収納スペースとして貸し出す需要が見込めます。

「物件の状態」で活用方法を絞り込む
まず、空き家の状態を客観的に評価しましょう。
築年数が浅く、大きな修繕が不要であれば「賃貸」が有力な候補になります。
一方、雨漏りや傾きなど構造的な問題がある場合は、多額のリフォーム費用をかけるより「売却」や「解体」を検討する方が現実的かもしれません。
専門家による住宅診断(ホームインスペクション)を受けるのも一つの手です。
「立地条件」で活用方法を判断する
物件の立地も、活用方法を大きく左右します。
駅に近い、周辺に商業施設が多いといった利便性の高い場所なら、賃貸や店舗としての需要が見込めます。
観光地であれば民泊、大学の近くならシェアハウスというように、地域の特性を活かすことが成功の鍵です。
逆に、交通の便が悪く、周辺に何もないような場所では、売却や解体も視野に入れる必要があります。
「所有者の目的」で最適な方法を選ぶ
あなた自身が空き家をどうしたいのか、その目的を明確にすることが最も重要です。
・安定した収入が欲しい → 賃貸 ・とにかく手放して負担をなくしたい → 売却 ・初期費用をかけたくない → 現状のまま賃貸 or 売却 ・地域貢献や自己実現をしたい → 事業活用 目的によって、選ぶべき道は自ずと決まってきます。
活用にかかる費用と収益性で比較する
最終的には、費用と収益のバランスで判断します。
賃貸や事業活用を目指すなら、リフォーム費用などの初期投資と、将来得られる家賃収入や事業収益をシミュレーションしてみましょう。
売却の場合は、仲介手数料や税金を差し引いて、手元にいくら残るのかを計算します。
複数の活用方法を比較検討し、最も納得感のある選択をすることが後悔しないためのポイントです。
空き家の活用には、賃貸や売却、解体、さらには事業利用まで、実に多様な方法があります。
どの方法が最適かを判断するためには、まず空き家を放置するリスクと活用するメリットを正しく理解することが重要です。
その上で、ご自身の物件の状態と立地を客観的に見極め、所有者としての目的を明確にしましょう。
そして、それぞれの方法にかかる費用と見込める収益を比較検討することで、最適な答えが見つかるはずです。
この記事を参考に、大切な資産である空き家の未来に向けた第一歩を踏み出してください。
◾️会員様限定プラン
①一般には公開していない会員限定の物件情報を閲覧可能♪
②物件情報ないのすべての投稿画像を閲覧できます♪
③希望条件登録機能でご希望の物件が販売されたらメールで通知!
◾️各種ご相談・お問い合わせはこちらから
ご売却/ご購入/お住み替え/リフォーム/リノベーション/その他お問い合わせ
◾️物件を探す/モデルルーム見学/資金について相談/その他
お電話でもお問い合わせ承ります☎️
リノベース 清住ショールーム TEL :023-616-7327
Youtube
最新のお役立ち情報やリフォーム・リノベーションの施工事例など公開中
最新のお役立ち情報やリフォーム・リノベーションの施工事例など公開中
最新のお役立ち情報やリフォーム。リノベーションの施工事例など公開中









