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スタッフブログ

2025.11.14

C値・UA値だけじゃない!高気密・高断熱住宅で失敗しないための比較術

快適な暮らしを求めて家づくりを考えるとき、「高気密・高断熱」という言葉は欠かせないキーワードになっています。
しかし、住宅会社のカタログやウェブサイトを見ると、C値やUA値といった専門用語が並び、何を基準に比較すれば良いのか難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、これらの数値だけを比較しても、本当に快適な家が手に入るとは限りません。
今回は、高気密・高断熱住宅を比較する上で押さえておきたい基本的な知識から、数値だけでは見えてこない本質的なポイントまでをご紹介します。

なぜ高気密・高断熱住宅は比較が難しいのか?

 

気密性能を示す「C値」とは

C値(相当隙間面積)とは、その住宅にどれくらいの隙間があるかを示す指標です。
数値が小さいほど隙間が少なく、気密性能が高いことを意味します。
気密性が高いと、計画していない空気の出入りが減るため、冷暖房の効率が上がり、計画的な換気が可能になります。

断熱性能を示す「UA値」とは

UA値(外皮平均熱貫流率)とは、住宅の内部からどれだけ熱が逃げやすいかを示す指標です。
こちらも数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを表します。
断熱性が高い家は、外の暑さや寒さの影響を受けにくく、魔法瓶のように快適な室温を保ちやすくなります。

気密と断熱、両方のバランスが重要

高気密と高断熱は、車の両輪のような関係です。
いくら断熱性能(UA値)が高くても、家のあちこちに隙間(C値が大きい)があれば、そこから熱は逃げてしまいます。
逆に、気密性能(C値)が高くても、断熱性能が低ければ、壁や窓を通してどんどん熱が奪われてしまいます。
両方の性能がバランス良く高いことが、快適な住まいの絶対条件です。

比較の前提となる目標数値

住宅会社を比較する際には、まず目指す性能の目標値を設定することが有効です。
例えば、C値は1.0㎠/㎡以下、できれば0.5㎠/㎡を目指す、UA値は国が定める省エネ基準よりも厳しいHEAT20のG2グレード(地域によるが0.46W/㎡K前後)を目指すなど、具体的な目標を持つことで、各社の提案を同じ土俵で比較しやすくなります。

高気密・高断熱住宅の具体的な比較ポイント

 

断熱材の種類と厚さを比較する

断熱材には、グラスウールやロックウールといった繊維系断熱材、またウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの発泡プラスチック系断熱材など、さまざまな種類があります。
それぞれに特徴があり、繊維系は価格が比較的抑えられる一方で施工精度が重要となり、発泡プラスチック系は高い断熱性を発揮しやすい反面、コストや施工環境に影響を受けやすいといった違いがあります。
しかし、断熱材選びで大切なのは素材そのものの種類だけではありません。
その土地の気候条件に合わせて十分な厚みが確保されているかどうか、さらに隙間が生じないように丁寧に施工されているかが、実際の性能に直結します。
例えば、北海道のように冬が厳しい地域では厚さ200mmを超える断熱材が必要とされるケースもあり、地域性を考慮した選択が欠かせません。
カタログの数値だけで判断せず、施工方法や施工実績まで確認することが重要です。

窓の性能(サッシ・ガラス)を比較する

住宅の中で最も熱が出入りしやすいと言われている場所が「窓」です。
実際、壁や屋根からの熱損失よりも、窓からの影響が大きいといわれており、窓の性能は住宅全体の断熱性・省エネ性を左右する決定的な要素となります。
比較する際には、まずサッシの素材に注目しましょう。
一般的なアルミサッシは熱を伝えやすいため、樹脂サッシやアルミと樹脂を組み合わせた複合サッシの方が高い断熱性を発揮します。
さらに、ガラスについては従来の単板ガラスではなく、複層ガラス(ペアガラス)や、より断熱性の高いトリプルガラスを採用しているかがポイントです。
また、Low-Eガラス(特殊な金属膜をコーティングしたガラス)を組み合わせることで、断熱性能だけでなく日射熱の遮断や紫外線対策も可能になります。

採用されている換気システムを比較する

高気密住宅では、自然な隙間風が入らないため、計画的な換気が欠かせません。
日本では建築基準法のシックハウス対策により、居室のある建築物には原則、機械換気設備(0.5回/時以上)の設置が義務付けられています。
一般には「24時間換気システム」として普及しており、方式や性能(第一種・第三種、熱交換効率など)にはバリエーションがあります。
特に注目すべきは「熱交換型換気システム」です。
これは、排気によって失われる室内の熱を回収し、新しく取り込む外気に移す仕組みで、冬は暖かさを、夏は冷たさを保持したまま新鮮な空気を供給することができます。
その結果、冷暖房にかかるエネルギーロスを最小限に抑えることができ、光熱費の削減や快適な室内環境の維持につながります。
比較検討する際には、採用されている換気方式(第一種、第二種、第三種)や熱交換効率の数値、フィルター性能などもチェックすると良いでしょう。

まとめ

高気密・高断熱住宅の比較は、C値やUA値といった数値を参考にしつつも、それだけでは本質が見えない部分が多くあります。
断熱材や窓の仕様はもちろんのこと、それらを活かすための施工品質や、計画的な換気システム、そして長期的なコストバランスが重要です。
これらのポイントを総合的に検討し、数値の先にある「本当に快適な暮らし」を実現してくれる、信頼できるパートナーを見つけてください。

 

 

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