冬の寒い日、暖房をつけているのになかなか部屋が暖まらない、足元がスースーすると感じたことはありませんか。
暖房の設定温度を上げると電気代も気になりますし、どうすれば快適に過ごせるのか悩んでしまいますよね。
今回は、部屋の暖かさを保つための簡単な方法と、暖房効率を上げるエアコンの使い方についてご紹介します。
暖房でせっかく暖めた空気も、対策をしないとどんどん外へ逃げていってしまいます。
まずは、部屋の熱を逃がさず、効率よく暖かさを保つための3つの方法を見ていきましょう。
目次
窓からの冷気をカーテンや断熱シートで遮断する
部屋の熱が最も逃げやすい場所は、実は「窓」です。
室内の暖かい空気の約6割は窓から流出しているとも言われており、窓の寒さ対策は非常に重要です。
手軽にできる対策としては、カーテンを見直すことが挙げられます。
厚手の生地で、床に届くくらいの丈が長いカーテンを選ぶと、窓からの冷気を効果的に遮断できます。
サーキュレーターで空気を循環させ温度ムラをなくす
「暖房をつけているのに、なぜか足元だけが寒い…」と感じることはありませんか。
これは、暖かい空気が軽くて部屋の上に溜まり、冷たい重い空気が下に溜まる「コールドドラフト現象」が原因です。
この温度ムラを解消してくれるのが、サーキュレーターです。
サーキュレーターを使って部屋の空気をかき混ぜることで、天井付近に溜まった暖かい空気が部屋全体に行き渡り、足元まで暖かくなります。
エアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、天井に向けて風を送るのが効率的な使い方です。
部屋全体の温度が均一になるため、暖房の設定温度を必要以上に上げなくても快適に過ごせ、節電にも繋がります。
サーキュレーターがない場合は、扇風機でも代用できます。
ラグやカーペットを敷いて床からの冷えを防ぐ
フローリングの床は、冬になると底冷えして足元から体の熱を奪っていきます。
床からの冷えを防ぐには、ラグやカーペットを敷くのが効果的です。
特に、毛足の長い起毛タイプのものは、毛の間に空気を含むため断熱性が高く、冷気を感じにくくなります。
さらに暖かさを求めるなら、ラグの下にアルミ製の断熱シートを敷いてみてください。
アルミが床からの冷気を遮断し、体温を反射して保温効果をさらに高めてくれます。
お部屋の雰囲気に合わせて、コルクマットなどを活用するのも良いでしょう。
冬の暖房の主役であるエアコンも、使い方を少し見直すだけで暖房効率が大きく変わり、電気代の節約に繋がります。
ここでは、すぐに実践できる3つの使い方をご紹介します。
風向きは下に設定し暖かい空気を足元へ送る
先ほども触れたように、暖かい空気は自然と部屋の上の方へ移動する性質があります。
そのため、エアコンの風向きが上や水平になっていると、暖かい空気が天井付近にばかり溜まってしまい、足元は寒いままということになりかねません。
暖房を使う際は、風向きを「下」または「ななめ下」に設定しましょう。
暖かい風を直接床に届けることで、足元から効率よく部屋全体を暖めることができます。
フィルターを2週間に1度の頻度で掃除する
エアコンのフィルターは、室内の空気を吸い込む際にホコリや汚れをキャッチする重要な部分です。
このフィルターが目詰まりしていると、空気の通り道が狭くなり、エアコンが効率よく稼働できなくなってしまいます。
その結果、部屋を暖めるためにより多くの電力が必要になり、電気代が余計にかかってしまうのです。
フィルターをきれいに保つだけで、消費電力を5〜10%ほど抑えられるとも言われています。
できれば2週間に1回を目安に、フィルターのホコリを掃除機で吸い取るなどのお手入れを心がけましょう。
自動運転モードで消費電力を抑え効率的に運転する
電気代を気にして、つい「弱運転」を選んでいませんか？ 実は、暖房の立ち上がりは「自動運転」モードに設定するのが最も効率的です。
自動運転モードは、設定温度になるまで一気にフルパワーで部屋を暖め、その後は室温を維持するために最適な運転に自動で切り替えてくれます。
寒い冬を快適に過ごすためには、暖房器具に頼るだけでなく、部屋の環境を整えることが大切です。
工夫で部屋の熱を逃がさないようにしつつ、エアコンの風向きを下に向けたり、フィルターをこまめに掃除したりといった効率的な使い方を組み合わせることで、暖房効果は格段にアップします。
今回ご紹介した方法は、どれもすぐに始められるものばかりです。
ぜひ今日から取り入れて、暖かく快適な冬をお過ごしください。
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